キング牧師に代表される公民権運動と、マルコムXに象徴されるブラック・パワー運動。非暴力/暴力の二分法のもと分別されてきた両者を「黒人自由闘争」という枠組みに統合し、1930年代から続く一つの歴史として描き直す。
アメリカ黒人の歴史,公民権運動/ブラックパワー運動を専門とされる藤永康政さんが、雑誌『思想』で2020年末から22年初めにかけて連載した「黒人自由闘争の歴史」(関連記事)がついに単行本化! 『〈黒人自由闘争〉のアメリカ史——公民権運動とブラック・パワーの相剋』(岩波書店、2024)として刊行されました。
目次
序 章 黒人自由闘争の歴史へ
第一章 黒人自由闘争と公民権ユニオニズム
第二章 学生非暴力調整委員会の誕生
第三章 公民権運動の急進化と冷戦公民権
第四章 ロバート・F・ウィリアムスの抵抗
第五章 北部の黒人自由闘争とマルコムX
第六章 ストークリー・カーマイケルとブラック・パワーの興隆
第七章 ブラック・パンサー党と黒人ラディカルたちのイマジネーション
終 章 灰燼のなかで――デトロイト黒人ラディカルの闘争
英題:The Black Freedom Movement in American History: The Dialectics of Civil Rights and Black Power
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